安全にこだわったCalmのヘナ(歴史と生産現場編)

青葉台の美容室カームでは、

ヘナのことをもう少し理解できる・・・・

ヘナの歴史 ケミカルからナチュラルへ

1980年台に、既にヘナは美容室で扱われるようになっていました。しかし、医薬部外品、化粧品登録のどちらにも属さないこともあり、極めてマイナーな扱いでした。

1990年台の半ばには、ヘアカラーブームが起きました。髪を染めるには、染める前の処理が必要ですが、当時の前処理剤は、品質が悪く、髪が傷むケースが多発。
こんな背景もあってヘナは、「髪を傷めない植物系ヘアカラーとして」存在感が増しました。

しかし、多くのヘナ染料は、ケミカルを多分に含み、特にパラフェニレンジアミンを配合した通称ブラックローズと呼ばれるインド産のヘナは大変よく売れたようです。日本で最初に輸入されたヘナはナチュラルヘナ(酸化染料を含まない)だけでしたので、流通経路の特殊性から”ヘナ”は安全とか、かぶれないと言ったイメージが有りましたが、ケミカルヘナの場合、酸化染料剤が配合され、普通のヘアダイ同様にアレルギー反応が認められています。

1990年台中盤以降はケミカルヘナが台頭

ヘナに薬品を加えたケミカルヘナの主成分も、カッシア(Cassia Obovata)というセンナ属マメ科の植物。このカッシアには、頭皮の痒みや湿疹に効果的で髪の艶をよくする働きがあり、それ故、ケミカルが多く含有していてもケミカルヘナを重用する方が多くいます。また、普通のヘアダイのようにオキシドール(過酸化水素)を使わないため、メラニン色素を壊すような酸化反応はせず、穏やかな酸化で色素定着と発色できる点も、ファンが多い理由です。

しかし、酸化染料10%未満の他に、過酸化バリウム、過酸化マグネシウムが全体量の20% 他にもクエン酸や酸化防止剤が数%といった具合で、ケミカルのオンパレード。

2000年台

2002年頃 これまでヘナだけでは表現できる色の幅が少なかったのですが、インドでインディゴとナチュラルヘナをミックスした染料の生産が可能となったことで、色々なカラーを作ることができるようになり、美容室のカラーリングでも施術に幅が出来ました。

Clamで扱うナチュラルヘナの製造現場

収穫・乾燥>選別>粉砕>パッキング

カームで扱うヘナはインドで栽培されています。インド西部のラジャスタンは、ソジャットという地域が、ヘナの一大市場です。

3月と9月に収穫を迎えるヘナは、特に9月のヘナが最良とされます。そのヘナを根本から刈り込んで収穫し、数日乾燥させます。

Small Lawsonia inermis Plant
235uranium [CC BY 3.0 (https://creativecommons.org/licenses/by/3.0)]

乾燥したヘナは、枝から茎と葉だけにし、さらに、このような選別機により茎と葉部分を分けます。

機械で選別をすると、次第に、枝、茎、葉の混ざったものから、限りなく葉っぱのみになっていくのがよく分かります。

さらに手間のかかる手選別も行っています。

小さくなって、フルイにかけられた状態のヘナの葉は、この後、グラインダーによって、粉砕され、

パウダー状になります。染料のヘナの色の違いは、この段階で配合がされることになります。

ヘナ新工場のグラインダー

 

パウダー状のヘナ